夢の中を行き来するサスペンス

こちらのページへ訪れた皆様は、探偵はロングスリーパーをご観劇いただいたということ。
この度はCooch特別公演「探偵はロングスリーパー」をご観劇いただき、ありがとうございました。
本作品はよく眠ってしまう「おねむり探偵」の萌が「夢」をテーマにした事件に挑むサスペンスです。どこからが夢でどこが現実？と混乱してしまった方もいらっしゃるのではないかと思い、こちらに本作品のネタバレ図解表をご用意いたしました。
是非、登場人物たちの様々なシーンを思い出しつつ、ネタバレを楽しんでもらえたら幸いです。

萌が夢の中だと気づいたキッカケは刑事たち

夢の中の夢でウォーリー(ウェンダ)から助言を受け、萌は最初高校達から事件のヒントを得ようとしますが、そもそも高校生達は性別が逆転してしまっているため（萌自身が保健室でそう願ってしまったため）動きも何もかも変わっており、何もヒントを掴むことができません。
そこへ現れる刑事たち。刑事たちは性別がそのままで、そしてあの日の記憶のまま行動をしています。萌自身が違和感を抱いていたものの一つが、刑事たちだったからこそ、刑事たちは性別がそのまま夢の中に出てきていたのかもしれません。
夢の中の夢で、萌は汐屋の利き腕が違っていること、葛城の口癖が変わっていることに気づきます。何故その違いが起きたか、それは高校生達が刑事たちをしっかりと目撃する前に探偵事務所を帰らせたからだということに辿り着きます。目覚めるための銃撃戦が始まり、和昇が帰ってきた際、萌は和昇へ「お前は俺のなんだっけ？」と質問をします。和昇が「第一助手です」と答えたことで、萌は今自分たちがいる世界が彼らの明晰夢の夢の中であると完全に確信を持ちました。（和昇は本当は第二助手。ウォーリー（大利)/ウェンダ(江田）が第一助手だが、高校生たちはそれを知らない）

使用曲にもヒントが盛り沢山だった!?

実は「探偵はロングスリーパー」では、劇中の使用楽曲にもヒントが盛り沢山でした。

高校生たちの夢の中でかかっている曲は全て「WAKE UP」(目を覚ませ）というタイトルの曲です。そして、ウォーリー(ウェンダ)が登場する、萌が見る夢の中（萌が夢を見始める時にもかかっている）では全て「GETBACK」(元に戻れ）というタイトルの曲が使用されています。

現実世界でだけ、それぞれさまざまなタイトル曲が使われているため、曲を注意深く聞くだけで今その場所がどこであるかを暗示していました。

「APPLE MUSIC」限定ですが、本作品の公開プレイリストをご用意しましたので、APPLE MUSICをお使いの方は是非使用音楽を再び聴いて、色々と本作品への思いを馳せていただけたら嬉しいです。